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数日後、ちゃばねんがブリ男の元を訪ねてきた。
「お邪魔します」
ちゃばねんは物陰を上手く通ってきた。よくもまぁそんなとこを通れるなと思うような経路を辿ってきた。
「見つかったらヤバいだろ?」
ちゃばねんは警戒心をあらわにした。
確かに見つかれば命の保証はない。地獄の果てまで追い回されて、しまいには化学兵器が飛び出してくる。そうなってしまっては手も足も出ない。死ぬしかないだろう。
ちゃばねんは辺りをキョロキョロとし目を丸くした。
「ブリ男ん家ってまじで何でもあんだな。俺ん家とは比べ物になんねぇわ」
ちゃばねんは目をギラギラと輝かせた。
目に入る全てのものを欲するように、行ったり来たりを繰り返していた。
「好きなのどうぞ」
ブリ男の言葉にちゃばねんの興奮は一気に噴き上がった。
あっちで物色、こっちで物色。
食べたいモノを食べ散らかし、飲みたいモノを飲みまくった。
「これスッゲーな。スッゲーな」
こんなにも興奮しているちゃばねんは初めてみた。それほどまで嬉しいのだろう。
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