Thank you.

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私は夢を見た。その夢で「君がいてくれたおかげでいい作品になったよ!ありがとう!」と言われた。まさか第2の人生が始まるなんて…。 私は将来、女優や声優になりたかった。舞台でも映像でもどんな場面でも咲き誇れる人になりたかった。でも才能がないと決めつけて諦め、何となく普通の人生を送っていた。 何となく普通の人生を送っていると言ったがどうしても女優や声優になりたくて独学で こっそり演技の練習をしていた。舞台も映画も観に行くのが好きでよく行っていた。 何度かオーディションを受けに行ったがダメだった。「自分には才能がないんだなぁ…」と感じ諦めたが、演技の練習は続けた。観に行った舞台の真似が多かったけれど「私もこの劇場に立つぞ!」という気持ちで劇場の近くで練習をしていた。 毎日働く以外の時間はそれを繰り返していたある日私は夢を見た。 「君がいてくれたおかげで作品になったよ!ありがとう!」「ありがとう!君の演技は最高だよ!」「ありがとう!出てくれて!」「君に出逢えてよかったよ!ありがとう!」と毎回「ありがとう!」を言われる不思議な夢だった。 不思議な夢を見続ている中でいつものように劇場の近くで演技の練習をしていると「ねぇ!君!…君ってば!」と私に声をかけてくる人がいて思わず「はい!」と大きな返事をしてしまった。「うふふ!そんな大きな返事しなくてもいいのに。」「あっ、あははは」と気づけば誰か分からない人のペースに乗せられていた。「あっ、ごめんね。私はこの事務所でマネージャーをしているの。実はいつもここで練習をしていたのを見ていたの。」「マネージャーさん…」 これが私と今の事務所のマネージャーさんとの出逢いだった。マネージャーさんのおかげで将来なりたかった人になれている。これは私の第2の人生。 沢山大変なことも現実逃避になることもあるけれど大好きな俳優さんや声優さんと共演できたりあの夢で見たように「ありがとう!」と言われるようになった。今ではあれが正夢になっている。 だからこれからは私の方から沢山「ありがとう!」と伝えていきたい。
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