Wedding Bouquet ウエディングブーケ -22-

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76. "Time travel タイムスリップ 25"             ~ 都眞子のこと18~  土筆くんに告白された日の2日後、私は久しぶりに大を連れて 義兄の家へ送迎した。  「とまちゃん、どこか体調でも悪かったの? 」  暫らくぶりに会う義兄はそう話しかけてきた。  「あ、そういう訳じゃないんですけどちょっといろいろ 考えることがあって・・大を寝かしつけた後でお話があります」  「そう、判った。  じゃあ今日は大を早く寝かしつけないとね」  ご飯はもうすでに我が家で食べさせていたので お義兄さんがすぐにお風呂を沸かして大を連れて入った。  ふたりが楽しそうに入浴している間・・ ひとり取り残された部屋で私は、どんなふうに義兄に話を 持ち出そうか、考えていた。    お義兄さんは私の申し出を聞いてどんな風に反応するだろうか、と どんどん心臓の鳴る音が大きくなってきて、義兄と対峙することが 怖くなってきた。  けじめだから、  両親から断ってもらうという方法もあったけれど、けじめは自分で つけないとという気持ちが勝(まさ)っていたので、私は会わないと 決めていた義兄の家へ来たのだった。
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