158人が本棚に入れています
本棚に追加
2.❧-
" Memories 回顧録2 "
両親は受験に不向きな私の為にたくさんのお金をかけて
私学の高校に入れてくれた。
そんなだったから両親の為にという思いもあって、高校の3年間を
私は自分のできる限りで最善を尽くした。
それでも悲しいかな、世の中は厳しい。
ちょっと名の知れた大学に入るには、私の実力はお粗末すぎた。
結構頑張ったのにって思ったけど2年の後半から3年の1学期まで
担任はかなりレベルの低い学校を勧めてきた。
正直勉強が得意ではなく自分の身の丈というものを認識していた私は
大学に行かず働いてもいいと思っていたし、大学に進むなら自分に合った
大学でいいとも思っていた。
両親にもそういった自分の想いは伝えていた。
しかし、母は担任との話し合いの度に推薦でもう少しランクの上の
学校にしたいと食い下がった。
しかも〇〇大学へ……せめてこの辺のランクへ行かせたいとその都度
先生に頼んでいた。
母曰く、ダメ元なんだそうだ。
物事は何でも身の丈に少しプラスして考えてたらちょうどいいのよって。
最初のコメントを投稿しよう!