3 気分は魔王

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3 気分は魔王

「1まーん、2まーん、3まーん、4まーん·····。」  いやー、やっぱ朝の(ふだ)数えは楽しいわ。(一万円かと思ったでしょ?思ったでしょ?) 「········。」 「おらあ!黒いおo····、じゃなくてシズク!札、数えなさいよ!」  黒いおo····、じゃなくてシズクは、少し不満そうな顔をしている。 「ほらほら、男なんだから、しゃきっとしなさいよ!」 「できるかよ·······。」  そんな顔するなら、頬を引っ張るわよ。 「やめてください·····。m(_ _;)m」 「やめれません。札を数えなさい。」 「ハイ·······。」  さてと、息抜きでもしましょうか。 「もみじ饅頭♪もみじ饅頭♪」 「あの······すみませんが······。」 「なんだ。」  今の私の気分は魔王。(いい気はしない。) 「さあ、働け、働きなさい!」  せっかくなので、魔王らしいことをしてみる。 「······。」  もちろん、シズクはひいている。
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