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あれこれ想像を膨らませながら二人で旅行の計画を練っていく。楽しくって時間を忘れる。
頭は既に京都。
ここは絶対に外せないよねー!と呟く香菜の言葉に頷く。あ、あそこ行きたいな!
あとねー、あれ食べたい。
「花より団子になってない?」
「気のせいだよー」
やっぱりバレたか。
電話越しだと見えないのをいいことに舌をぺろりと出す。
子供みたいなわたしの傍にシロが寄ってきた。豪快な欠伸をしたあとに、尻尾を揺らして見つめてくる。ニャアと一声。きゅん。自分のこと可愛いと思ってるでしょー。
「シロのライバル見つけに行くね」
ちょっとした意地悪にシロはまあるい瞳を更に丸めて飼い主を見上げた。パッとすぐに視線は逸れて台所へ。起きたばかりのご飯の催促。
ですよねー。
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