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「……将暉? え、何で?」
「いや、普通に買い物だけど」
私は少し気まずそうにしながらも、心の中ではお祭り騒ぎだ。将暉が目の前にいる。奇跡だ。クリスマスの奇跡が本当に起こった。
私は手を止めているのに気づいて、急いでバーコードを全て読み込むと、商品を静かにカウンターに置く。
「レジ袋はお付けいたしますか?」
「お願いします」
「それではお会計変わって530円になります。お弁当は温めますか?」
「……大丈夫です」
私はレジ袋に商品を入れると、将暉に渡す。将暉がカルトンに乗せたお金をすくって、機械にしまうと、レシートを切って将暉に渡した。
「ありがとうございましたー!」
将暉が軽くお辞儀をして、レジ袋を持つと、コンビニを後にする。その後ろ姿を眺めながら、後悔たらたらであることに気づいた。
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