side A

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 今宵も冷え込みそうだ。  俺はマフラーに顔をうずめながら、コートのポケットに手を突っ込んで、イルミネーションで輝く聖夜の街を歩く。辺りは恋人たちでいっぱいで、頭痛がしそうなぐらいだった。  本当なら俺も彼女と過ごせると思っていたが、クリスマス目前で振られた。俺の何がいけなかったのかは、良く分からない。でも、何かあったんだろうなと思う。  クリスマスが恋人と過ごすイベントだなんて、誰が言ったのだろう。もし会えるのならば、思いっきりぶん殴りたい気分だ。  別に一人でもいいじゃないか。恋人がいなくて何がいけないんだ。
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