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「変わったね、鏑木くん」
「え……?」
「すごく、大人っぽくなった。服装、とかも」
「あー……友達が服好きで、それで」
「そうなんだ……」
「三枝さんも、大人っぽくなったよね……」
「あ、ありがとう……」
そう言って真白が俯くと、寒そうに体を上下に揺らしていた。
「仕事、終わったの?」
「あ、うん」
「……送ってくよ」
「え……!?」
真白が驚いた顔をすると、それから「うん……」と俯き気味に言う。俺は顔がにやけないように気を付けながら、歩き始めた。どこか真白との間に何とも言えない空気が生まれた。
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