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がまんは身体に毒
テレビは身勝手な箱なので、目を離した隙に余計なことを吐いてしまう。
『わたしはいま彼氏と同棲中なんですが、彼が毎晩求めてくるので困っています』
冬が深みを増しはじめたある夜ふけ、自宅でテレビをつけっぱなしにして酒を飲んでいた。暖房のついた部屋にたった今はじまった深夜番組のにぎやかな声が響き、そしてそれは限りなく下衆な内容だった。素人の若い女性が性に関する悩みを告白し、スタジオのゲストが解決するというものだ。俺はひまつぶし程度の気持ちで、ビールを舐めながらぼんやりと眼を向けた。
『わたしはふたりでまったりするだけの時間も欲しいのに、彼はそういう空気になるとすぐセックスに持ち込んでしまうんです』
相談者の女性はいかにも重要な問題を開示するように呟くが、俺にはずいぶん勝手なことを言っているようにしか思えない。セックスが嫌ならそう言えばいいのに。一時の不穏を恐れるために受け入れ、後からぐちぐちと文句を言うのはおかしい。しかしこういう男目線の率直な感想は、彼女たちにとって「デリカシーがない」と一蹴される類のものだろう。あーだから俺は、ほんっとにオンナの気持ちわかんない人だよね~とか揶揄されるんだなめんどくさ。
男性からの共感が欲しく「くだらない番組ですね」と言おうと顔を上げて驚いた。高岡さんは、食い入るようにテレビを見ていたのだ。
『身体もきついし、毎日窮屈になってしまって、正直別れたいと思っています』
いつもの高岡さんなら、興味さえもたないような番組だ。しかし高岡さんは持ち上げかけたビール瓶を空中で静止させたまま、強張ったまなざしでテレビ画面を見つめている。俺は番組内の問題解決策よりもその光景の方に気をとられてしまった。
CMに切り替わったところでふいに目が合い、互いに平静を取り戻した。高岡さんは持ち上げかけた瓶を置き、なにかをごまかすように腕を持ち上げて伸びをして呟く。
「あー……俺そろそろ寝よっかな」
「あ、そうですね。じゃあ俺も」
そんな他愛のない一日が、確実な契機であった。その日以来、高岡さんが俺にふれなくなったのだ。
それまでは隙間のような時間でも腕が伸びてきていた。テレビを見ながらぼんやりしている時、布団に寝転がって携帯をいじっている時、高岡さんはいつの間にか近くに寄りそっていて、俺が「やめてください」と反射的に言うのよりずっと早く俺を抱きしめ撫で回していたのだ。それで済めばまだ平和な方で、たいていは顔を上げた隙を狙って唇を奪われる。逃れようとすると巧みな舌先で封じ込められる。そしてそのままずるずると、行為に持ち込まれるのだ。
しかしその夜以来セックスをしていない。それどころか、延長線上にセックスがちらつくような、キスや抱き合いさえもない。
「……高岡さん?」
「んー……?」
ある日、バイトから帰ってくると家着姿の高岡さんはずいぶん真剣にサッカーの中継を見ていた。スポーツ観戦に興味を示しているところなど今まで見たこともなかったのに、高岡さんの目は真剣に転がる白球を追いかけていた。
「俺シャワー浴びてきますね」
「んー……いってらっしゃい」
適当な返事だ。こちらに顔を向けることすらなかった。近頃の高岡さんはいつもこうだ。キスをしない、触れもしない。それでいて以前より熱を帯びた目で俺をじっと見ていたりする。目が合うと逸らし、興味を拡散させるためなのかなんなのか、呆けたかと思えば小さな物事に熱中する。
浴室に入ると、遅れてやり場のない苛立ちが込み上げた。高岡さんが先日の番組を意識しているのは明白だった。問題は、そこに俺の意思が一ミリも加味されていないことだ。高岡さんは俺に確認をとることもなく、テレビの言葉を世の真理として受け止め自粛モードに突入した。
「あー……ちっくしょ……」
シャワーを被りながら、思わず唸ってしまった。高岡さんが優しく、それゆえ繊細で悩みやすい人だと知っている。それでも、勝手だ、と思う。
いままで毎日のように単純なキスをして抱きしめ合って、そこから手を下へ伸ばしたり、時間をかけて結合していたのに、それらが突然俺の意思とは無関係に一方的に断ち切られてしまったのだ。勝手と言わずなんと言おう。
俺の「シャワー浴びてきます」に対し、高岡さんはぼんやりと「いってらっしゃい」と返しただけだった。
それは、行為を示唆する言葉だったのに。
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「ちょ」
「ん……っ」
「い、伊勢ちゃん!?」
部屋に戻る頃、感情は沸点を越えいっそ安定していた。俺は静かに部屋に戻り、静かに高岡さんに向きなおった。何か声をかけたとして、一人でふさぎこんでいる高岡さんとうまく意志疎通できる自信もなかったので、俺は何も言わず高岡さんの足の間にうつ伏せ、強引に顔を埋めた。
「なにやって……!」
幸い高岡さんは既に部屋着に着替えていたので、協力をあおがずともゴムを少しずらせば性器を引っ張り出すことが出来た。現状を理解するのに時間がかかっている高岡さんを無視し、押し切ってしまうのは簡単だった。
反応していないものを口に含み、ころころと舌で弄んでいると、ほんの少しの時間で完全な大きさに成長した。そのうちに先端からは、塩辛い液が溢れはじめた。
「ちょ、なに、伊勢ちゃ……」
「んー……?」
「あ……あー……!」
ちらりと顔を上げて見た高岡さんは困惑と羞恥で赤くなっていた。舌を動かすと性器はさらにさらに硬度を増す。少しの時間で、はちきれそうなほど育ってしまった。口の内側を、普段よりもごりごりとした固い質感に犯され思わず眉が寄る。
「や、やばい」
「んっ……?」
「あ、ちょっ……いきそ、あっ」
なにか言いたいのかと思って顔を上げると、その瞬間目の前で弾けた。反射的に目をつぶると、精液が頬にぶつかるのを感じた。ぴゅ、ぴゅ、と何度か途切れながら吐き出される精液を俺はすべて頬で受け止め、落ちついたあと手の甲で拭うと、水っぽさがほとんどないようなどろりと濃い精液が載った。
「……早っ」
「はぁっ……!」
「しかも量多いし、濃いし……」
ティッシュを引き寄せ、顔や手に付着した高岡さんの精液を拭った。高岡さんは達したあとでさえもこの一連を少しも咀嚼できないらしく、荒い呼吸を繰り返しながらやっと絞り出すように声を上げた。
「び、っくりした、なにやってんだよ急に!」
「だって、高岡さんがしてくんないから俺からしたんです」
それにしても久しぶりに顔にかけられた。いつもは俺が絶対ムリと拒絶するから、惰性のような行為の中で顔射されることはない。それでも今日はいいかなあと思って自分から迎えにいってしまった。でもなんだか嫌なあの感じはやっぱりあって、何度拭っても頬にぬめりとした感触が残っているのではとごしごしティッシュを押し付けている俺を、高岡さんはいまだ赤らんだ顔のままぼんやり見おろしている。
「高岡さん、どーせこないだのくだんねぇ番組のこといつまでもウジウジ気にしてたんでしょ?」
「いや……まあ……うん……」
「高岡さんがネガティブなこと知ってますけど、俺になんの説明もしないで一人で抱え込んで放置すんのやめてください」
高岡さんは自分でもティッシュをとって性器を拭い、下着とスウェットを履き直しながら俯く。いまだ高揚した表情は、現実を受け入れられていないようだ。弱気につむじをさらしながら、ぼそぼそと零れる言葉はもはや弁解でさえない。
「いや……だからってさ、セックスばっかすんのって嫌? とか直接は聞けねぇだろ」
「高岡さん元々直接言うなよっていうことガンガン言っちゃう人でしょ。別に今更気にしませんから」
「……俺ちょっと性欲強すぎんのかなと思って反省してた。俺も毎日のようにやってんな、伊勢ちゃんが嫌がっててもゴリ押ししてんな、って」
「ははっ、そうなんすか」
「うん……だからオナ禁してた」
「は?」
「伊勢ちゃんとするの我慢して、オナニーも我慢してたら少しはコントロールできるようになるかなと思って」
「はぁ? なんなんすかその無意味な努力は……」
「無意味じゃねぇよ、やりすぎで嫌われるとかバカらしいと思うけどさー、だからこそ絶対嫌だし、正直怖いだろ? だったら我慢してる方がマシだと思って……」
変なタイミングで性的なスイッチを入れ所構わず求めてくる高岡さんの性質を、俺はいつの間にか受け入れていた。というか、受け入れるしかなかったのだ。こうして慣れてきたころになって、高岡さんはこんな形で身勝手を反省した。
「じゃあずっと何にもしてなかったんですか?」
「そうだよ、めちゃくちゃつらかったよ……寝る前と起きた時がとくに」
「はは、そうなんですか?」
「ん……。自然にむらむらするし、横で伊勢ちゃん寝てるし、でも手は出しちゃだめだだめだ嫌われる、だったら我慢するほうがマシだろ、って自分に暗示かけて……」
ふと思い出した。近ごろ高岡さんは、寝る時必ず俺に背を向けていた。きっと俺が高岡さんみたいに独りよがりでネガティブな人間だったら、嫌われたのかと不安になっていただろう。
「うわー、自分で決めた縛りでつらくなるとか本当バカですね」
「お前な……! ほんとにつらかったんだからな!」
「そもそも我慢なんてしなくていいのに、なに勝手に先走ってんですか」
「なんだよ! 俺は伊勢ちゃんの負担にならないようにって……!」
「俺エロいことしたがってないと高岡さんじゃないと思ってるし」
「……それはそれでなんかやだけどな!」
「でも俺、エロい高岡さん好きですよ?」
その言葉を呟きながら高岡さんの顔を覗きこむと、目の奥に欲情のかたまりを見つけた。高岡さんは困ったように溜息を吐いて、緩んだ口元を掌で覆った。
「もー……ほんとそういうのやめてもらえますか」
「え、なんですか?」
「変なスイッチ入っちゃうじゃん……」
「いつもは予告しないで入ってるじゃないですか」
「そうか。じゃあいいか」
「いや、いいかってわけでも……んっ」
高岡さんは事切れたように唇に噛みついてきた。今まで溜めこんだすべての衝動をぶつけるようなキスだった。前歯がかちりとぶつかった衝撃で、目の奥のそれが揺れて弾ける。舌も掌も乱暴で、押さえ込まれそうな勢いで絡みついてきた。
それでもまあいいか、と思ってしまった。俺はまたこうやって流されている。それでもきっと、予告もなく放置されるくらいなら、高岡さんに流されている方が俺はしあわせなんだと思う。
そのままなだれ込んだ行為の最中、お互い言葉は少なく、皮膚を打つ音と口もとから零れるだらしない声ばかりがリアリティを持って部屋を満たしていた。
「ちょ、ま……」
「ん……?」
「ま、って高岡さん待って」
射精の回数を数えるなんて趣味はないけれど、数えた方がいいような気がしてきた。高岡さんは空白の時間を埋めるかのように、欲望の赴くままに身体をぶつけてきた。散々舐められ擦られいじられた乳首と性器の先は、いまや触れられてもいないのにじんじんと行き場のない熱を抱えたままでいる。それでも高岡さんは性器を引き抜き、腹部に零れた俺の精液をぬぐった後、驚くことに再びコンドームをつけ直したのだった。
「待って待ってさすがに待ってほんとに」
「なんだよ」
「きゅ、休憩させてください」
まさかもう一回、と言うつもりだろうか。10日ぶりの行為は信じられないほどの快感を生んだ、それは確かだろう。しかし何度も何度も連続して行うと身体的な苦痛が先だち、快感も有難みもなんにもない。
「も……俺いろいろきついし足つりそーだしちょっと一回水でも飲んで休憩して……」
「だめ」
「な、なんでですか」
「スイッチ入っちゃってるから」
しかし高岡さんは起きあがりかけた俺の肩をつかむとふたたびシーツに押し倒してしまった。そして繰り返す行為の中で体力も精力も搾りとられた俺の太股を強引に開き、指先でその部分のやわらかさを確認しはじめる。
「あっ、ちょ、無理だって言って……!」
「わー、伊勢ちゃんいっつもキツいけど、こんだけやってるとさすがにやわらかくなっちゃうんだな」
「ちょ、話聞けってまじで……!」
「ん、そうだな」
納得しているのかいないのか、心のこもらない相槌を投げた高岡さんは、構わず性器を押しこんできた。先程から何度も受け入れたその硬さは内側を貫くようで、けれどよく知っているという安心感のようなものもある。だから混乱するのだ。動物のようにひたすらに身体をぶつけあうのはしんどい、そう思いながら、その単純な快感を求めている自分も確かに存在するから嫌になる。
とはいえ激しい行為を繰り返した身体は、やっぱりどこもかしこも麻痺して、嬌声を垂れ流していた喉も痛い。それでも高岡さんは、迷いなく性器を根元まで挿入してしまった。思わずぼろぼろ涙が出た。
「お願いだから聞いてくださいよ人の話ぃ……!」
「うんごめんね」
「もっ、ほんと無理ぃ……っ、イけない……!」
動き出した高岡さんはすぐ、俺の弱い部分を容赦なく狙ってくる。余裕も理屈も一瞬で吹き飛んでしまった。「いけない」と漏らす口元からは、もう甘くも可愛くもなんともない荒れた息が腰の動きに合わせだらだらと零れていく。ほんとうはもう喘ぎたくもない。無駄な労力など少しも遣わず、早急にこの場から解放されたい。
「は、あっ、やだ、やだって高岡さん……っ!」
「うん、うん……」
「ん、あ、あぁっ……い、いけないからぁ……っ!」
「うん、そうだね……」
そうだね、という優しい相槌は了解の意ではなく、高岡さんは絶えず腰を打ちつけては痙攣する内部をがんがん犯す。俺はシーツにしがみつき、いまだ途切れない高岡さんの衝動をただ受け入れている。もう無理だ、もう無理だ、と思うたび窮屈な部屋に閉じこめられ酸素が消えていく。
解放されたい。この場から。早急に。
「……たいっ……」
「なに?」
「い、いきたい……ぃ」
「え? 俺イけないって聞いてんだけど」
絞り出した声は弱者のそれらしく震えていた。高岡さんはそれまで常識も言葉も通じないかのように激しく動かし続けていた腰をぴたりと止め、冷たい目で俺を見下ろした。俺の吐露を待ち、ここぞとばかりに責める。高岡さんのやり方は、ほんとにきたない。
「なに? どういうこと?」
「うるせ……っ、はやく……っ」
「え、なに? なあに伊勢ちゃん」
高岡さんの冷たい目の中に、かすかな体温が灯る。それは暖かくもあり、同時にすべてを悟った辛辣さもある。
何度この目に見透かされてきただろう。高岡さんは欲情しているとき、黒目に奥行きが生まれる。その奥行きに吸い込まれた俺は、裸のままもっともっと、本質的に脱がされてしまうのだった。
「い、いかせてくださいぃ……」
誰にも見せたくない本音を形にするとき、懇願するとき、すがりつくとき、いつも気が付くと泣いている。ほとんど号泣と言っていい。高岡さんの前で素直になることは、根本的ななにかを手放してしまうことに似ている。
ようやく高岡さんの右手が俺の性器へ伸び、優しく誘導された。俺は待ちわびた快感に短く呻きながら、高岡さんの手の中に呆気なく射精してしまう。
「んあぁっ!」
何回目か分からない射精は達成感よりも激しい倦怠感をもたらした。射精したあともしばらく、性器の先がじんじん痺れていた。俺は今度こそ起きあがる気力も持てないまま、シーツに横たわり荒い息を繰り返す。
倦怠感の中で気付かなかったけれど、いつのまにか高岡さんも射精していたらしい。ずるりと引き抜いた性器の先、コンドームのまるい部分に、精液がたっぷり溜まっていた。高岡さんはティッシュをとると二人ぶんの精液を片付けはじめた。ようやく終わったと安堵する俺に、処理の最中、なまなましい熱の残った言葉を吐いた。
「……イっちゃったけど」
「た、高岡さんがしつこいからじゃないですか……っ」
「なんで? 俺のせいじゃないでしょ」
「高岡さんのせいですよ!」
理性とは現金なもので、先程までどこを探しても見当たらなかったのに行為が終わるとすぐに戻ってくる。理性を味方につけた俺は、堂々と高岡さんと立ち向かえるのだった。言いたいことを言ってやろう、そう思って高岡さんを睨んだのに、言葉は想像と違う場所に辿りついた。
「高岡さんに触られると、いきたくなくてもいっちゃうんですよ!」
……あ、ちがう。なんか俺へんなこと言ってる。
責めるつもりで吐いた言葉は強度も鋭利さもない。途中で気付いたけれど、引き返すことも出来ず、ああそうですよはじめからこれが言いたかったんですよね、くらいの気持ちで高岡さんをきびしく見つめ返す。多分顔は赤くなってるだろうけど。
高岡さんは驚いたような表情を浮かべていたが、みるみる内にふにゃりとした情けない笑顔に変わっていった。そして嬉しそうに手を伸ばして俺に覆いかぶさった。数日ぶりの、抱擁だった。
「あー……」
「なんなんすかもう、暑い重い!」
「やべーな……しぬほど可愛い」
汗や体液やローションやもうなんなのか分からないもので濡れた身体を重ね合うのは、ぬるいべたつきに犯されるから愉快ではない。けれど、皮膚の吸い付く感覚は数日間の空白を埋めているようで嫌いにもなれないのだ。
高岡さんは俺をきつく抱きしめたまま耳元で大きく溜息をついた。表情は見えないけれど、想像するのはあまりにも容易い。高岡さんは多幸感に胸を膨らませているとき、溜息さえ甘い。
「俺もう二度と変な我慢とかしない」
「……してほしいときもありますけどね」
「しない。したら伊勢ちゃん拗ねちゃうし」
もちろん、テレビの台詞が正しい時だってある。それでも高岡さんは、本当に忠実に「もう二度と」を守ってしまうのだろう。
「拗ねたわけではないんですけど……」
「でも拗ねてるとこも可愛いよ」
「あーだめだ日本語通じてねぇ」
とろけてしまった高岡さんは面倒だし窮屈だし暑いし重いし勘弁してほしい。でも、触れられないまま過ごす数日間に比べれば何倍もましだ。高岡さんに甘やかされることにすっかり慣れてしまった自分が、ときどき怖くなるのだった。
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