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鏡プレイ
「ホテル行きてぇなー」
「またですか」
「うん、だめ?」
「俺金ないっすよ」
「俺が出すからいいよ」
「……そんなに行きたいんですか」
「行きたい」
「こないだ行ったじゃないですか」
「鏡張りんとこ行きたい」
「……前に行ったことあるじゃないですか」
「もっかい行きたい」
「……なんでですか」
「こないだのすげぇ良かった」
「俺は絶対に嫌です」
「そうやっていやいやしてる伊勢ちゃんを無理やり鏡の前に立たせんのがいいんだけどな」
「俺の嫌っていうのはやだあ~恥ずかしい~みたいなことじゃなくてガチの嫌なんですけど分かってますか」
「分かってる分かってる、恥ずかしいの嫌いだもんな」
「いや違います」
「違わないだろ? 照れ隠しだもんな」
「違います本当に嫌なんです鏡に映ってる高岡さんの顔がきもちわるすぎて萎えるから」
「……え?」
「高岡さんまじでにやにやしてるんですもんあの顔見るとすげー萎えるしあーなにやってんだ俺って気持ちになるから嫌なんです」
「……」
「いやほんと照れ隠しとかじゃないんで、今度自分で見てみてくださいよ。ほんっとびっくりしますよ」
「……」
「なんでこんな人と付き合ってるんだろう、とか考えちゃうレベルですからね」
「……」
「……」
「……」
「……いや……まあ……それはちょっと言い過ぎですけど……」
「いや、わかってるよ」
「え?」
「いつも恥ずかしがってることバレたくなくてつい言いすぎちゃったんだろ? 伊勢ちゃんってほんとツンデレだよな可愛い」
「ポジティブかよ」
(※実際照れ隠しです)
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