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ホテルに戻って、フレンチレストランでディナー。 亮平さんったら自分の誕生日のディナーを自分で頼んでいてびっくりした。 「愛海には、ここで一緒に祝ってくれたら嬉しいから。」 「そこは私に任せて欲しかったな。これから毎年一緒にお祝いするんだから来年はちゃんと私が準備するからね。」 「わかった。期待しているよ。」 食事がひと段落して、あとはデザートを待つというタイミングでプレゼントを亮平さんに差し出した。 「お誕生日おめでとう。さらにひとつ差が開いちゃうけどね。」 「愛海、これ?」 「気に入ってくれたら嬉しいんだけど。」 「開けてもいい?」 「もちろん。」 丁寧にラッピングを開いて亮平さんは、笑顔になった。 「ありがとう。大切にするよ。」 「私の誕生石のアメシストカラーが入っているから、私のパワーで仕事のアシスト出来るかな。」 「もちろん絶対、力になる。ここぞって日に締めていくよ。まずは愛海の家に挨拶に行く日かな。」 「亮平さん…」 「付き合い始めたばかりかもしれないけど、プロポーズしたのも結婚を視野に入れた交際にすると決めてたからだからな。だから早めに挨拶も行きたい。いいか?」 「はい。よろしくお願いします。」
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