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それでも俺は、見ず知らずの客に抱かれるより、
瑠璃に抱かれた方が良いと思ってしまったんだ。
「 ンッ……んッ……! 」
「 女との経験ぐらいあるだろ? 」
「 ない、よ……ッ…… 」
しなやかな指は早々に陰茎を掴み、上下に擦られる感覚に、仕事ばかりで滅多に自慰すらしなかった俺にとっては強い程の快楽となって拾ってしまう。
夜でもなく、明るい朝っぱからこんな淫らに股を開くとは思わなかったけど、俺を見下げる綺麗な瑠璃を見ると如何でも良くなる。
「 フッ、慣れたらこのデカい陰茎を使わせてやるよ 」
「 はぁ、ぁ、っ…どういう、こと? 」
「 男娼は、其々。突っ込む時と、女側として受け入れる時がある。その何方の知識も必要だからな 」
「 それっ、て…んっ…! 」
先走りが漏れ、それが手の平によって卑劣な水音が響き下半身に熱が集まる感覚がして、時折腰を震わせていれば、瑠璃は耳元へと顔を寄せた。
「 俺に突っ込む事を許してやる。御前も男だ、挿れたいだろ? 」
「 っ、それは…分からないけど、っ〜!ぁ、くっ……! 」
鼓膜が震える声で囁かれた事に、限界だった物は吐き出され、自らの腹を白濁で汚せば瑠璃は手に付いたそれを、赤い舌で舐めては指先を俺の咥内へと押し込んできた。
「 ンッ!? 」
「 御前は受け身だから、攻めは似合わないかもな。女ウケは悪そうだが……。男ウケは良さそうだがな 」
瑠璃が少し舐めたとは言えど、自身の味がする指を舐めたくはない。
嘔吐つきそうな感覚のまま、舌先で押し返そうとすればそのまま咥内を指腹で擦られ、それが痺れるような感覚を生む。
「 ンぅ、ンッ……!はぁ、ン! 」
飲み切れない唾液が口端から垂れ、指で咥内を弄ばれてるだけで萎えていた陰茎は緩く持ち上がり、それが瑠璃の着物と擦れて気持ちが良くて、腰を揺すって擦り付けてしまう。
俺の行為を知って、瑠璃はクスリと笑っては指を抜き、変わりに顔を寄せ深い口付け交した。
「 ン……はぅ、んっ…… 」
頭がフワフワとするぐらい気持ちよくて、考えられないまま身を委ねていれば、彼の片手は何気無く俺の腕を招き、首後ろへと誘導した。
畳に爪を立ててた手は、彼の首後ろへと回れば、口付けたまま舌先は滑り入る。
見よう見まねで舌を擦り合わせていれば、唾液で濡れた彼の指は、後孔へと触れ、軽く周りを撫でてから中指は埋まった。
「 ンッ…… 」
使う部分の予測はあったけれど、普段出す部分に逆に異物が入ってくれば違和感はある。
指を何度か締め受ければ、それに反して抜けない程度で前後に指を動かせられる。
「 はぁ…ぁ、るい…… 」
「 瑠璃だ。此処では、そう呼べ 」
「 んぅ、んっ…るり……変な…感じする 」
無意識に呟いた真名を否定されるも、直ぐに変えながら下半身の違和感を言えば、彼は口角を上げ頬へと口付けを落とす。
「 そうか、なら……。挿れるぞ?客に、丁寧に慣らすものはいないからな 」
「 はぁ、ぁ…痛いの…嫌なんだ 」
「 その痛みも慣れなきゃ、やっていけない 」
挿入される事が不安なままに、瑠璃は指を抜き一旦、身体を離した。
呼吸を整えていれば、彼は手を伸ばし瓶に入った黄色い液体を軽く掬っては後孔へと垂らした。
「 は、それ、なに……? 」
「 蜂蜜。俺はこれが好きだから常に持っている 」
「 そんな、高価なものを…… 」
蜂蜜や水飴、砂糖などは高価で余り手に入らない物なのに、それをそんな部分に塗るとは思わなかった。
戸惑ってる俺に、瑠璃は気にもせず亀頭を擦り付け、僅かに孔を開いた。
「 ッ……! 」
「 息を吐け…… 」
「 はっ、はぁ、っ…… 」
「 そう、中々…見込みがある 」
懸命に力を抜こうとするも、指とは遥かに質量の違う肉棒に動揺すれば、瑠璃は何度か押し当てた後に、俺の呼吸と合わせてそのまま奥へと進んだ。
「 んぁ……ぁ! 」
「 ほら…入ったぞ。御前の水揚げは…終わったな 」
「 っ〜……! 」
奥まで入った頃には、生々しい肉棒の感覚に満たされて、それが肉壁で包み強弱を付けて締め付ければ、瑠璃は頬に手を滑らせ、視線を重ねた。
「 よく、俺を見てろ。これも一つの勉強だ。受けるだけが、男娼じゃないぞ 」
「 はぁ、そんな…言われても…初めて、だから…… 」
恥じらいで目を泳がせれば、駄目だと視線を重ねられると中をキツく締め受けてしまう。
それに反応して瑠璃もまた眉を寄せるけど、如何したらいいかわからない。
「 ふっ、そうだな……。なら、客の相手をするまで……俺が毎日、教えてやる。擦っただけで、イケるようにな…… 」
「 っ〜〜!! 」
残り一週間、
俺は瑠璃の言葉通りに、朝昼晩問わず
彼が客の対応をしてない時に、犯される事になった。
「 あぁっ!! 」
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