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第二項 登場人物紹介:小ドゥルースス
〇小ドゥルースス(BC13?-AD23)
※生年は資料によりBC13と14があるが、作者の好みで13年説を採用している。
<名前>
Drusus Claudius Nero(Drusus Julius Caesar)
ドゥルースス・クラウディウス・ネロ。後に父ティベリウスと共にカエサル家に入り、ドゥルースス・ユリウス・カエサルとなる。
<こんな人>
ティベリウスの成人した唯一の実子。母はアグリッパ将軍の娘ウィプサーニア。一歳のときに両親が離婚し、六歳の時に父がロードス島に引退、と、多感な少年時代に中々の苦労を味わった人。
性格は率直かつ苛烈であり、また生活は結構ハデだったと伝えられる。剣闘士試合を好んだらしく、当時の剣闘士になぞらえて「カストル」と綽名されたとか、鋭い切っ先の剣のことを彼にちなんで「ドゥルーシアン」と人々が呼んだとか、剣にまつわるエピソードが多い(Dio Cassius)。
<私見・偏見>
パンノニア軍団の暴動の収拾や、マロブドゥスに対する戦功を見ても、「最小の危険が栄光への道」という父ティベリウスの気性を受け継いだ、派手さはないが有能な人物であったのではという気がする。ライバル的な立場にあったゲルマニクスへの態度も、愛情豊かで控えめな印象である。「苛烈」という印象はないのだが、実際はどうだったのだろう。
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