第一項 ローマの名前について:前書き

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第一項 ローマの名前について:前書き

 原稿を読んで頂いた友人全員から上がったのが「固有名詞が判りにくい」「頭に入らない」であった。そうだろうと思う。主人公がティベリウス・クラウディウス・ネロなら、その父もティベリウス・クラウディウス・ネロであり、その甥がティベリウス・クラウディウス・ドゥルースス・ネロ・ゲルマニクス(後の皇帝クラウディウス)、と言われた日には、「ちょっとは命名に頭を使え、古代ローマ人!」と一喝したくもなろうというものである。まあ家康、家光、家綱…とちょっとずつ変えていく日本式もどうかと思うが。  まあそんな訳で、次項で人物紹介をする前に、古代ローマ人の名前の「構成」について、多少説明させて頂こうと思う。我らが主人公をネタに、実例でいく。
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