- 11 - もう1つの彼

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 マキは流れるログをぼんやりと追う。今や日常となっているそのアタックの痕跡を、どう解釈するのが正しいのか──それは未だに判らない。  ただ。  マキがほんの少し、自分で探ろうとした時、そこに現れた情報は正直持て余しそうになった。  それと共に……このタイミングで自分が小百合さんに出会えたことは幸運だったのかも知れないと、そう思えて来た。  ログに残されていたルート。田口翔太に固執し続けている何者かは、必ず同じホストコンピュータを経由してこの会社のサーバに辿り着いていたことがマキには判っていた。ただ、そのコンピュータが実際は何処の何なのか、そこまでは探れなかった。  探れない、ということは、公開されているマシンではない、ということだ。  何処かの会社で、社内のデータをやり取りされるのに使われているサーバなどは、その存在を一般には公開しないものだ。とはいえ、それなりにスキルのある人であれば探る方法はない訳ではない。  マキは──それが幸か不幸かはともかくとして、スキルがない方ではなかった。ただ、仕事に影響するほどでも、セキュリティ上に大きな問題がある訳でもないので、ただ放置したまま過ぎてしまっていただけ。  ふと時間が出来て。ちょうど、『彼』がサーバに訪問して来たので、ついでに後をつけてみた。現実の行動に直してみると、そんな感じの軽い気持ちの追跡だった。  「経由地」。バーチャルに降り立ってみたそこにあったのは、うっすらと見覚えのあるアドレス。  残業を片付けなければならない隙間に、あちこち歩き回って確信を得た。  今は亡き田口翔太の「残骸」であるアカウントに、時々メールを読みにやって来るそのアクセスは、かの「Cyber Online」からやって来ていた。一般公開されているユーザー用のサーバではないものの、所属があの会社であることだけは間違いなかった。  ──その事実が今、どっしりとマキの心に落ちている。  そもそも、死んだはずの田口翔太のアドレスを無断使用しているハッカーは、最初から田口翔太本人だとしか思えない動きをしていた。  当たり前のことだが、他人のパスワードを盗み出してどうこうしてやろうとするような人物であれば、何度かパスワードを試そうとした跡が残る。間違ったパスワードを3度入れるとIDはロックされて入れなくなるので、この手のいたずらハッカーに突破されることはまずない。  最初からパスワードを何らかの形で知っている人物なら、すんなりと1度でログインする。が、本人でない、悪意を持った第三者がそうした場合も、ログを見れば判ったりする。明らかに、普段の仕事として必要としている以上の妙な操作をしていたり、管理者しか入れない場所に侵入しようとして失敗してみたり、そんなことをしているから。  だが、田口のアカウントを使っているハッカーはそのいずれの行動もしていない。彼がやっていることは、普通のユーザーのようにログインして、普通のユーザーのようにメールを見たりして、普通のユーザーのようにログアウトして行くのだ。そう、まるで、田口翔太という社員はまだ生きていて、遠い遠隔地で仕事をしていて、たまにメールを読みに来る、そんな風に説明しようと思えば出来てしまうような感じ。  だからマキにはずっと疑惑が拭えなかった。  ──このアタックが「本人」である可能性。  現場がクラブで、DJをしていた最中といういささか特殊なステージだったお陰で、彼の死の現場それ自体にマキが立ち会えたわけではない。『現場』にいた人々は《S.T.》という仮名でしかその男を知らなかったので、田口の『遺体』は病院であっちこっちひっくり返して社員証が出て来るまでは身元不明のままだった。  社員証は写真入りだ。通行のたびにログが記録されるそのカードは、かなり強力な個人情報の宝庫でもあるから、悪用されないように細心の注意で作られている。それを彼が持っていて、写真の顔と同じ顔をしていた。カードは偽造ではなかった。  つまり、彼は田口翔太なのだ。  田口の体は、少なくともその日を境にこの世に存在していない。血縁がいなかったので、取り仕切ったのはマキだから忘れようがない。彼はマキの目の前で骨と灰になっている。  最後の可能性は、田口翔太は自分の死を予め予告していて、何処かにパスワードを遺言していたということ。  この考えは一番真っ当ではあるのだけれど、そこには動機が見つからないのが唯一の欠点だ。  アタックが続けられているサーバは、実はマキの会社のメインサーバではない。会社全体の情報を管理するためのメインのサーバは別にある。  それぞれの部署で、部署内だけで管理するちょっとした書類を置いておいたり、部署内回覧のためのグループウェアを入れてみたり、部署の中の裁量で色々いじって運営することが許されているサーバがいくつかあり、アタックされているアカウントはそんなサーバに作られているローカルアカウントなのだ。  そのアカウントで読むことが出来るのは、本当に狭いその部署内のちょっとした連絡メモのようなものが大半だ。仕事上の大切な情報はメインサーバに集められているから。せいぜい、グループウェアから部員たちのスケジュールが読み取られる程度のことだ。少なくとも、余所の会社の人や産業スパイが見て嬉しがる代物ではありえない。  そこに勤めている人間以外にとっては、普通に価値がない。で、勤めている人間であれば自分のアカウントがある訳で、わざわざ死んだ人間のアカウント使って時々見に来る必要性はない。  元も子もない言い方をするなら「何が欲しくて見に来ているのか、さっぱり判らない」のだ。  もちろん、それが本人──田口翔太自身なら、ログインする理由はある。彼自身がこのサーバに何かの書類を置くなり何なりしていて、時々必要になるとか。  そう、多分田口が生きていて単に退職したとかいう程度なら、そんな解釈で良かったのだ。  ……でも彼は生きてはいない。少なくとも肉体的には。ただ、……再現された、とされる存在は、まさにそこにいる。アタックの痕跡を辿った先の、Cyber Online。  それが──Cyber Onlineで『生きて』いる彼が、もし本物なら、全て説明がついてしまう。  そんな荒唐無稽な夢物語があるはずがないと思う。それでも、その想像はほんの少しマキをわくわくさせる。  彼に──lucifer@ei-ai.labに再会出来るのだ。  電子の文通が始まった日から、ずっとずっと消せなかったメールのテキスト。たくさんの思いを綴ってくれた本人に、マキはまた会うことが出来るのだ──全てを知った立場で。  ※  小さな鈴の音がする。マキのマシンからその音がするのは、IMでメッセージが入った時だ。ちらりとウィンドウに目をやると、とりあえずリストにはない相手からのリクエストであることが見て取れた。  相手のプロフィールを表示させる。最近のユーザーの殆どがそうであるように、大した情報を掲載はしていない。ただ、メールアドレスの欄を見てマキは首を傾げる。何処かで見た覚えがある気がする。  アドレスをコピーして、メールソフトの中で検索をかけて、相手が誰であるのかにやっと辿り着いた。 『サユリさん!?』  メッセでリスト追加を許可すると、早速語りかける。 『やほー。気紛れにこのアドでちょっと検索したら見かけちゃったので、思わず』 『そうなんだ』 『今平気?』 『うん』  何だか不思議な気がする。  色んな可能性を考えた。ありえないことまで考えた。そして辿り着いた荒唐無稽な結論を、一番話してみたかった相手。  メールでももちろん話せる。だけど、こんな妄想めいたバカげた話は、むしろIMのような軽いメディアこそが相応な気もする。ぴたりぴたりとパーツが嵌まって行くような奇妙な心地良さが、彼女との関係には、あるような気がする。 『今更だけど、あのマキちゃんで間違いないよね、バウンスで会った』 『はい』 『良かったー。ってあんな声のかけ方しておいて今更だけど』 『あはは』  現実ではくすくすと口の中だけで笑う。もうすぐ定時とはいえ、まだ一応仕事中。 『実は私もちょっとサユリさんと話せたらなと思っていたことがあって』 『えー、なになに』 『今仕事中なので、夜にまたonしていいですか、自宅から』 『おっけー。私はほぼ24時間onだから、いつでも』 『えー、すごい』 『仕事の都合でね。寝てる時やいない時は「退席」になってる』 『了解です、じゃまた後で』 『はーい』  IMを、マキもまた退席にセットして仕事に集中する。終わらせて帰ろう。そして、笑われるのを覚悟で話してみよう。  マキの『自宅』は寮の一室だ。とは言っても、会社が直属で運営している寮とは違い、所有者が会社であるというだけで、家賃もびっくりするほど安いというわけでもない。インターフェイステクノロジー社は、他の会社のサーバ管理などをアウトソーシングで請け負う部門があり、そこの社員は基本的に夜勤もあるシフト勤務だ。そんな社員のために用意されている寮は会社の近所にあり、ネットワーク環境も整えてある。後輩矢島が住む「サーバ部屋」つきの寮が一例だ。サーバをわざわざ置いてあるのは、そこで仕事上の第一次対応も出来るようにという理由が主なのだが、マキたちのようにちょっとしたお遊びで拝借する例もないわけではない。よほど怪しいことをしない限りは黙認されてはいるが……。この辺りの風潮が自由過ぎるのも、最近のIT企業特有のものかも知れない。  マキが自宅からネットにつなぐ回線はもちろん自腹。とはいえ、最近は何処のプロバイダも安くなったので、不満は感じてはいない。  家に着くと、ご飯と味噌汁だけは自分で作る。そして閉店時間直前のスーパーで漁って来た惣菜を適当に並べる。このところ食卓はいつもそんな感じだ。マキはもともと食に対してさほどのこだわりがない。  食事をして人心地がついたところで、風呂を沸かしたり、部屋干ししてある洗濯物を畳んだり、といった雑用を一通り済ませてからパソコンのスイッチを入れる。  立ち上がるまでの間に、大きなマグに濃い目の緑茶をなみなみと注ぐ。マキはコーヒーよりは緑茶が好きだ。IT系にしては珍しいとよく言われるが、仕事が総務なのであんまり仕事はITしてないよと笑って答えたりする。  多分、IT系の人間がコーヒー好きと言われるのは、カフェインの覚醒作用が仕事の役に立つからなんだろう、と、マキは想像だけをしていた。IT系にいるからといって全員がプログラムを組めるわけではない──プログラムを組んでさえいれば会社が回るなんてこともない。モノを作る工場だって、作る人間とは別に管理部門が存在するものなのだから。  無事に起動したパソコンでウィルスチェックプログラムが走るのを横目で見つつ、接続ソフトを起動する。無事にプロバイダとつながったら、IMソフトを起動。ぽん、と現れたウィンドウの中で、サユリのIDがオンラインで瞬いている。状態を確認する。退席中ではないようだ。  マキがオンラインになったことに気付いたサユリが、先に声をかけてくれた。それからは少しだけ雑談がその場を埋める。サユリは仕事のデータ解析をパソコンにやらせているところで、ちょうど手が空いたと言っていた。 『それで、話したいことって何?』  その文字を見て一旦深呼吸する。  元々笑われる覚悟でいた話だ、と自分に言い聞かせて、マキは、狭いIMの画面で何とかそれを説明しようとした。  田口翔太のローカルサーバアカウントへのアタックの謎。本人としか思えない動き方。その踏み台に使われているのがCyber Online──(S.T.)が「いる」場所であること。  夢中で話して(キーを打って)しまった後から、急に何となく恥ずかしさがこみ上げて来る。きっとサユリには、同僚だったマキが、同僚だった田口翔太の死を悼んでいるのだと受け取られてしまうだろう。実際は、マキにとって小さなトゲとなって刺さっているその存在はlucifer@ei-ai.labなのだけれど。  そのアドレスのことを、サユリに話していいのかどうか、そこまではまだ判然としない。  一通りの事情を説明出来たと思う。実際は会って話せればもっと効率がいいのだろうけど、オンラインで会った相手を物理的に拘束するのは無理がある。IMが一番現実的な選択だったろう。 『うーん…』  サユリはそれだけ送信してしばらく黙っていた。やっぱり変だと思われただろうか。  しばらくメッセージが返って来ないままで、マキが不安になりかけた頃、またIMがリンと短いベルを鳴らした(メッセージが入ると鳴るように設定してあるのだ)。 『…あのね、笑わないで聞いてくれると嬉しいんだけど』  ……マキは首を傾げた。こんなことを話して笑われると思っていたのはこっちの方だったのに。 『私ね、バウンスで《S.T.》が復活したって聞いて遊びに行った時ね。あれが』  そこでまた一旦途切れる。マキは少しだけ緑茶を口に含んだ。 『あれが、アバターだと思ってたの。CGじゃなくて』  ……マキは、こくん、とお茶を飲み込んだ後、しばらく静止していた。 『えっと…つまり』 『うん。私、《S.T.》はまだ生きていて、あのグラフィックのバックにいるんだと思ってた。本物が』 『それは、彼の体の方が既に死んでたことを知らなかったからという意味ではなくて?』 『そういう意味じゃないよ、もちろん』  一度また途切れた『言葉』は、今度はすぐに続いた。 『…あの《S.T.》をCGとして復活させた人、というのがいるんだけど、』 『うんうん』 『その人もまた、結構熱狂的な《S.T.》ファンだったのね。だから、Cyber Onlineがオンラインでクラブカルチャー復活を目論んだ時、そのプレゼンで《S.T.》の「スペック」を企画書に入れて、提出して、で、通った。だからバウンスが出来た』 『なるほど』  さっきまでのマキと立場が逆転する。サユリが、何かをマキに説明しようとしてくれている。その内容はまだ判らないとはいえ、何処かでつながっている、そんな奇妙な予感がマキの頭をジンと痺れさせる。 『当たり前だけど、その人は《S.T.》本人ではない。彼が肉体的に死んでからはもう5年が経っている』 『うん』 『だけどね。………えーと、ホントに笑わないでね』 『笑わないよお』 『私にとってはね、《S.T.》とだけ共有していた、と思っていた出来事を、あの復活版(S.T.)がね、知っていたの』  頭の芯で疼いていた痺れがじんわりと広がって行く。  本人でしか知りえない情報。どんなに情報化社会だとは言っても、何より強力な「本人確認」だ。 『バウンスを作ったチームの人たちとは知り合いなんだけど』  サユリの話は続く。マキの鼓動は、その単語の1つ1つを読み取るたびにゆっくりと早くなる。 『多分、それは秘密じゃなかったんだろうって言われたわ。作った人も私も、同じくらい《S.T.》のファンだったし、彼の主催するパーティに通ってた。2人とも《S.T.》と顔見知りだったし、雑談する程度には仲が良かった。だから、何かの時に《S.T.》がぽろっと話したんじゃないかって』 『秘密を?』 『あはは。秘密ってほどのことじゃないの。クラブで、私がすっ転んだ話。当時、私、義足なのにちょっとはしゃぎ過ぎて。体重のかけ方とか、歩くのと踊るのとじゃかなり違ったのよね。でも、』  サユリの指先が少しだけ戸惑ったのが伝わって来た。 『その時、店にいたのは私と《S.T.》だけだから、《S.T.》しか知らないはずなの。バーテンやってた子も厨房にちょうど引っ込んでたし。それにね、』 『うん』 『逆に思うのよ。そんなこと、別に話すようなことじゃないでしょ、って。服脱いで裸踊りした、とかなら、話の種に人に喋りたくなるのも判らなくもないけど、たかが常連の1人が蹴躓いた程度のこと、わざわざ別の常連に報告するのって、なんか、ヘンじゃない? だからこそ私は、それを知っていた復活版(S.T.)は本人だと思ってたの。ナチュラルに』  マキの指先も止まる。──どう解釈していいのか、戸惑いを隠せない。  確かにそうなのだ。その程度のこと、人にぺらぺら話すほど面白い話題だとも思えない。わざわざ話したと考える方が違和感があるのだ。とはいえ、わざわざ話さなければ、人によって作られた《S.T.》が、《S.T.》にしか知らないことを共有している説明がつかない。 『──そのひとつだけ偶然だと思ってたの』  サユリがぽつりと続ける。 『その他のことで、《S.T.》本人とはつながらない言動も復活版(S.T.)にはある。というか、その方が多い』 『うん』 『その出来事だけがね……「また転んだりするなよ」って笑って注意してくれた、その一点だけが、説明がつかないの。どうしても』  その翌日も仕事がある。時間に追われるように挨拶をして接続を切る。またメールする約束をして。  バスダブにつかりながら、パジャマに着替えながら、ベッドでまどろむ間、全ての瞬間に引っかかる思いからマキは逃れられなかった。  ひとつひとつは偶然と片付けることが出来ても、2つ揃ってしまうとそれが偶然とは思えなくなる。あのバウンスの《S.T.》に、田口翔太本人の意志が宿っているのではないかという疑惑。  とはいえ──それを科学的に説明出来るパーツは、現在の科学では存在しないはずだ。SF世界では手垢にまみれている、肉体と精神が分離するというモチーフは、未だ現実世界で実現可能にはなっていない。et-aiの一連の研究で仮想的に分離させているかのようにチップに定着させることは出来ているとしても、今はまだ、オリジナルが生きていない状態でチップの方だけが活動する事例は報告されてはいない。  完全分離はまだ御伽噺の世界だ。ヒトの精神は、肉体がなければ存在し得ない。一時的に離れたとしても、戻るべき礎がなければそこに「在る」ことすら出来ないのだ。意志は、生きた人間の上にしか、宿らない。  マキの直接の知り合いにはいないが、意志体と呼ばれる、肉体を捨てることを選んだ人たち、というのもいない訳ではない。ただ、だとしたら彼らはやはり「肉体」から逃れられてはいない──少なくとも脳という臓器からは。意志体たちもまた、完璧に整った医療機関で体を飼われながら「活動」を続けている。オンラインで仕事をし、最低限の肉体維持に必要な経済活動は行っている。本当に初期の段階から意志体になった人々は、全身の筋肉が衰え、もはやその四肢は使い物にならなくなっているらしい、と聞いている。それでも──彼らとて、脳というカラダからは、逃げられていないのだ。  そこまで考えて、マキははっとする。  ──《S.T.》に、意志は必要……なの?  DJとしてバウンスというクラブで仕事をする。それ自体は、バウンスがオンラインのクラブである以上、人間が意志を持ってやらなくても、出来ると言えば出来る。  それでも……。  ──それでも、作り手たちはわざわざ《S.T.》という実在のDJを再現させる方向でバウンスを作った……。  それは何故だろう?  膨大な音楽データベースと、膨大なDJ技のデータベースとを組み合わせて、クラブっぽい空間をオンラインに作り出すことでは満足しなかった。架空のキャラクターとしてDJを作り出すこともしなかった。  実在したものをわざわざ再現したことに──意味があるのだとしたら?  ほんの少しだけぞわりとした。  そうでなければならない理由──《S.T.》が、なおもこのオンラインに「存在」しなければならない理由。  そこに何かのヒントがあるのかも知れない、とマキは感じた。
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