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「えっと、結構あるな。カーレース、スウィンター?」
「なにそれ?」
「あ、ちょっと待て。」
そう言って調べなおした。
「ああ、分かった。夏と冬を合体させたお話らしい。」
「夏でも涼しいの?」
「このお話だとそうらしい。」
「いいな。」
「夢も暑いのはちょっと苦手だもんな。」
「うん。」
「確かに。夢の好きそうなお話ね。」
「他には?」
「そうだな。ツリーハウスに、あ、夢の苦手なお化け屋敷もある。」
「やだ!」
「あ、ちょっと、待て。最初は怖いのが出てくるかもしれないけど、それ以外は夢も大丈夫そうだぞ。」
「ほんと?」
「ああ、怖そうだなって思ったら、そこだけ目を閉じればいいし。」
「じゃあ、一緒に見てよ。」
「ああ、そうする。」
「無理には見せない方がいいわよ。」
「ああ、そだな。夢が見たいって言えばそうしよう。」
無理に見せても怖いだけだ。早希は昔、白雪姫の魔女が怖くてトラウマになったことがあるので、愛大は妻の意見に同意した。
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