カフスボタン編(ドラゴンボール×七宝焼)

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カフスボタン編(ドラゴンボール×七宝焼)

「お父さん、何やってるの?」 モノづくりの部屋でやり終えた作業を終えて手紙を書いていると光沢 硝志の娘の瑠璃がやってきた。  硝志は無類のモノづくり好きで、家の部屋のひとつをその部屋にしているのだ。そこでよく、自分の好きなものを作ったり、想像したものを描いたりしているのだ。 「うん、ああ、7枚の絵を描いたんだけどな、その後、描いた絵と一緒に書いた手紙を入れようと思ってるんだ。」 「手紙?」 「ああ、ドラゴンボールの原作者の鳥山 明さんにだそうと思ってるんだ。」 「ファンレター?」 「まあ、それもあるが、楽しくなるようなものを入れるんだ。」 「楽しくなるもの?」 「うん。例えば、こういうことをしたら楽しいなとか思った時ものを人に見せたり、聞いてもらったりしてもらうんだ。」 「”今日のおかず何?”みたいな感じ?」 「ちょっと違うが、まあ、・・・そんなもんだな。」 小学校の低学年相手に手紙で楽しくなるものと言っても難しいだろうなとは硝志は思った。
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