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「……いや、君には感謝しているんだ」
零ちゃんのお父さんは、何処か遠くを見つめて微笑む。
「零は、いつもとても楽しそうに君のことを話していてね。親友だと言っていたんだよ」
……初めて聞いた。
私は思わず顔を上げ、2人を見上げる。
「……零の部屋に、あなた宛の手紙があったの。受け取ってくれるかしら?」
手が震えた。
緊張と、焦りと、少しの恐怖で、息が止まりそうになる。
私は震える手でその封筒を受け取り、慎重に封を切った。
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