優しい嘘に気付かない

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 楽しそうに話す横顔を見て、自身の頬が緩むのが分かる。  零ちゃんは、こんなに明るいのに同じクラスの子と話しているのは見たことがない。  それはきっと、あの話がほんとだってことなのかな。 「……優羽ちゃんは、ずっと友達でいてくれる?」  その言葉に、思わず彼女の顔を窺う。  夕日のせいか、その表情を確認することはできない。  だけど何故か、泣いているように見えた。  それが私の見間違えなのか、本当なのかは分からない。  だけど、私は答えた。 「当たり前だよ! ずっと一緒!」  焦ってたのかもしれない。  声が少しうわずってしまう。  だけど、笑顔でそう言った。  
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