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7INPUT→体調の悪化
鼓膜が痛くなって、身体全身でビクッとする。
バタン!
ガチャン!
トントントン!
悟の出す音が、大きな音になって鼓膜を痛める。
この部屋には魔物が住んでいる。
一体この部屋では、何が行われているのだろうか。
きっと、このアパートに住む人はそう思うに違いない。
ガチャ…
隣の部屋の扉が開く音がした。
永田さん!…
私は、慌てて自分の玄関の扉を開けに行った。
あんな事があっても、それでもやっぱり会って欲しくて…。
扉を開けた瞬間、すぐに永田さんと目が合った。
しかし、永田さんはいつものように変わらず落ち着いている。
その姿に、私は…。
引っ張られるように、裸足のまま永田さんの側へ。
見つめられる視線に、
「眠れないんです…」
と、素直に永田さんに伝えた。
「そぉ」
「昨晩も色々とあって…それが原因で…明け方眠りについても、怖い夢ですぐに目が覚めてしまうんです…」
涙目で支離滅裂で訴えた。
「なるほどねぇ…」
何か分かったというのか?…
こんな私の言葉で。
「悪夢は、自己嫌悪、自己犠牲、自己責任だとか、それから自業自得といった自暴自棄に、被害妄想の延長となって、夢に反映されるんですが、…何か思い当たる事は?」
やっぱりそうなんだ…。
知らないうちに、自分を責めてるの?
私は結局、私自身で私を追い込んでいる?
全部アイツのせいなのに…。
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