7INPUT→体調の悪化

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「手を貸して?」 私は手を差し出すと、永田さんは私の手を両手で握る。 ドキッとしたが、 「…やっぱり」 えっ?… 「あなたの手は氷のようにとても冷たい。でも額には汗。体温調節が出来ていないようです」 私はそう言われて、手が震えてきた。 まさか体温調節…自律神経失調症って事? 「睡眠不足はこうやって、少しずつ脳の細かい神経を破壊していき、次に身体中の神経を麻痺させ、やがて機能低下により、人間らしく生きられなくしてしまうんです」 寝不足なだけで…。 人間らしく…生きられなくなる? 私は浅はか?…あなどっている? 今の…私が? それでも認めたくなくて、 「きっとそんなの、今だけですよね?…」 永田さんは、 「さぁ、それはどうでしょうか」 一言だけ言って、また何故か嬉しそうに笑って、私の反応を見ているようだった。 「…」 永田さんは、もう私が嫌いなのだろうか。 どうして、そんな返事しか返してくれないの?…
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