7INPUT→体調の悪化

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ある土曜の休み、悟は何故か午前中に起きてシャワーを浴びていた。 土日はいつもお昼過ぎに起きるのに。 どこかに出掛けるのだろうか…。 私は自分の部屋で、物音を聞いて探る。 すると携帯電話が鳴った。 会社?…それとも実家?… 「おはよう!今から出掛けるから、お昼には、そっちの駅に着くよ」 誰かと待ち合わせ? 電車で、どこへ? お昼には着くって事は、そんなに遠くない。 「大丈夫だよ、こっちの心配はしなくていいから」 笑って話している。 ずいぶんと親しげに。 悟の母親か?…やっぱり実家?… 「ハッハッハ!…ハッハッハ!…話はまた後で聞くから、とりあえず電話切るからね!」 うるさい!こんな休みの午前中に、お休みの日はみんな家の中に居るのに、あんな大笑いして…。 耳が痛くなる…。 足音が私の部屋に近付いてきて、私は布団の中にすぐに隠れた。 パシン! ふすまが勢いよく開く。 そして、 「寝てるとこ悪いけど、今夜は遅くなる。食事は要らないから」 さっきとは全然違う声のトーン。 とても低い声で言われた。 私は寝ているふりをして、一言も言葉を掛けない。 なんなんの、この差は。 なんて性格の悪い、陰湿な人なんだろう。 私を一体なんだと思ってるのか。 まだ、実は籍も入れて貰っていない。 婚姻届も書いていないのだ。 この話を持ち掛けても悟は、 「まだいい、今は仕事が忙しいから」と向き合う気もなく、数ヶ月が経っている。 暴言や暴力、乱暴ばかりされて、あとは放ったらかしの私。 私はこの街に何しに来たのだろう。 繰り返し、そう自分に問うばかり。
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