7INPUT→体調の悪化

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バタン! ガチャリ! トントントン! ビクッ、ビクッと体を震わせ、悟の出て行った音を聞く。 そして布団から私は起き上がり、静かにふすまを開けた。 …臭い。 私は匂いを辿り、悟の洋服ダンスを開ける。 香水?… こんなものいつ? 悟がつけた匂いかと思ったら、急に気持ち悪くなった。 「…おぇっ…」 悟の残り香を嗅いでしまった事で、吐き気がする。 早くこの部屋から消したくて、窓を全開にした。 こんなものをつけて、一体何処へ行ったのか。 悟の洋服ダンスの扉を閉めに戻る時に、悟のスーツのポケットから何かがはみ出ていて、それを引っこ抜いた。 スナック、キャバクラ、ヘルスの会員カードや名刺、それから割引券。 「何これ…、本当にバカ過ぎて…」 呆れるしかない。 仕事が忙しいとか言って、毎晩遅くに帰って来てたけど、全然違うじゃない。 どこまでも、とことん嘘ばっかり! 信用なんてないが、もう本当に理解できない。 私にこんな思いばかりさせておいて。 人間の皮を被った魔物だ。
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