7INPUT→体調の悪化

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遅くなるから夜の食事は要らないと、悟は言っていたが、結局その夜、明け方になっても帰って来なかった。 さすがに職場に泊まったというのなら、嘘でしかない状況。 実家?…それとも誰か別の人と別の場所に泊まったのか…。 スナックで飲みつぶれたか…。 キャバクラで女と戯れていたのか…。 ヘルスで、性を思う存分はらしていたのか…。 それとも…。 気にもしたくないのに、頭に悟の事がこびり付いて、離れていかない。 だから結局私は一睡も出来なくて、なんだかフワフワと身体が中に浮かんでいるような、脳がもう液体化しているような、変な感覚になっていた。 夜が全く眠れなくなってから、なんだか食欲もない。 何も食べたくないのだ。 家の中にずっといるから身体が疲れないみたいで。 それにしても、悟はいつ帰ってくるのか。 実はもう、戻って来なかったりして…。 私は玄関を出て、下を覗き込む。 頭がボンヤリしている…。 全然眠くない…。 ガチャ… 隣の扉が開いて、永田さんがタバコを加えながら出て来た。 私をチラッと見て頭を下げる。 私も頭を静かに下げた。 タバコに火を付け一煙り吸い出して、 「どうも」 声を掛けてくれた。
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