7INPUT→体調の悪化

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永田さん…私…。 私を見つめ続ける永田さんは、どこをどう見ても私の様子がおかしいと察していた。 「顔色が悪いですね?」 「はい…また色々あって…」 「そぉ…」 「色々な事が分からなくなっています…」 そう呟くと、涙が出てきた。 何故か永田さんの前だと、躊躇わずに自分の思ったまま言葉が出て、感情も素直に出てしまう。 「こんな毎日になるだなんて思いもしなくて…」 私は溢れる涙を両手ですくうように、顔を覆った。 「でも、引くに引けないんです。…自分は何も悪くないから。…ここに居る事が間違いだったなんて…そんな現実を認めたくなくて…」 色々と思い浮かぶ。 つらいこと、苦しいこと、悲しいこと、腹の立つこと、呆れること、みっともないこと。 悟からされた、えげつないくらい、酷くて嫌な事。 泣き崩れて座り込んで泣いた。 「身体を壊すために、私はここに引っ越してきた訳じゃない…」 泣いていると、耳のそばから声がした。 「自分の事だけを考えたほうが良い」 私はその言葉に涙が止まった。 永田さんは座り込んでしまった私に、同じく座り込んで、強い視線を向けてそう言って下さった。 「自分の事だけ?…」 「そぉ、自分の事だけ…」 「はい…」 永田さんの目の中に、私がまたしっかりと写っている。 ひどいを顔している…。 私の表情はとても不安気で、とても病的な顔付きをしていた。 こんななの…今の私は…。 今の私の顔は、何かに取り憑かれて恐れて怯えている顔をしていた。 立ち上がろうとした時、フワッとして一瞬立ち眩み。 その時、永田さんは私の背に手を当てて支えてくれた。 「ご、ごめんなさい…」 「いいえ」 人の温もり、優しさで包まれたような感覚がした。 「もう部屋に戻って眠った方がいい」 「はい…」 私は永田さんに見送られ、自分の部屋に戻った。
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