8INPUT→INPUTする

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「サラリーマンは、会社で職を成すだけが仕事じゃないんだよ!上司や取引先との付き合い!大切な交渉!それを会社以外の場所でもやってんだよ!これだからフリーターでやってきた人間は、非常識で困るんだよなぁ!」 「じゃあ!昨日今日の朝帰りはなんな訳?!行き場所も、誰と会うかも告げないで出て行って!怪しい限りじゃない!」 すると、悟は割り箸を私の方に投げ捨てて、私の方へと向かって来たのだ。 そして私の胸ぐらを掴んで、 「よく言うよ!!俺が居ない方のがトシコさんにとって、好都合な癖にさぁ!」 「はぁ?!意味分かんない事を言って、私の話にして、すり替えないでよ!」 悟は、私の顔に自分の怒った顔を近付けて、歯を食いしばりながら小声で吐き捨てた。 「隣の男と浮気してんだろ!」 私は目を見開いて驚いた。 な、何を言ってるの?なんで、そうなるの?! 「勘違いして、自惚れて、朝からイヤらしい事でもしてんだろ?!俺はこの目で見たんだよ!」 「違う!全然違う!!」 「こっちは気を使って、わざわざコンビニまで戻って!時間潰してさぁ!俺のプライド、ガタガタだよ!」 「違うって言ってるでしょ!私がたまたまあの場で立ち眩みをして!たまたま居たあの人に、支えてもらっただけ!玄関まで!中になんて入れてない!」 私は悟の発言に心臓が潰れそうになった。 嫉妬が嫉妬の領域じゃなくて。 相手への思いの嫉妬ではなくて。 自分自身のプライドの上下の問題なんだって。 ドカッ!… 私はそのまま、壁に身体ごと投げつけられて、肩を痛めて倒れ込んだ。
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