8INPUT→INPUTする

3/8
前へ
/116ページ
次へ
痛い…。 なんで、私が…なんで…。 私の話で、こんなに責められて…。 この人がちゃんとしてないだけなのに…。 この人が私を支えてくれなきゃいけないのに…。 大きな声で泣き叫びたい! 全部あんたのせいなんだって! 何もかも、あんたが悪いんだって! …でも…でも…今も隣には永田さんが居て…。 うるさいって思われて嫌われたくなくて…。 これ以上、心配や迷惑をかけたくなくて…。 私はうずくまって、声を挙げず、静かにすすり泣いた。 すると、悟は近寄って急に抱き締めてきた。 そして頭を撫でてこう言ったのだ。 「人を責めるよりも、先ずは自分の行いを責めるべきだよ?」 自分の事だけ考えた方がいい…。 そう言ってくれた永田さんの言葉。 それって…つまり…こういう事なんですか?… 「そんなに満たされないなら、素直に俺に媚びを売りなよ。お隣りさんに、特別意識や優しさなんぞ求めたら、ご迷惑なだけだろ?嫌われたら、もうここには住めなくなってしまうよ?」 うずくまる私を悟はすくい上げて、私の部屋の布団の上にそっと下ろす。 私は顔を手で隠したまま。 悟は私の服を脱がす。 まさか…また…また私は…。 私が手のひらの隙間から見ると、悟は服を脱いでいた。
/116ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加