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ボリボリとポテチを食べる田中さんに、ふと疑問を問いかけた。
「そういえば、あの時は私が落ち込んでたからそばにいたって言ってたけどほんとにそれだけ?」
それなら、小さいおじさんを目撃するという衝撃から色々な不安だったりは吹っ飛んでいたから、そばにいる必要はなかったのでは無いか。
「あの時も言ったろ」
少し恥ずかしそうにそっぽを向く田中さん。
「幸せの花を咲かせてくれって」
「あ、、」
「幸せの花を、咲かせて欲しかったからだよ」
幸花。この名前は両親がつけてくれた私の大好きな名前。
それを、田中さんも大切にしてくれているのだ。
「だから、幸せを運びたかった」
嬉しくて、思わずにやけてしまう。
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