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「ちょっと、」
「んあ?」
お腹もいっぱい、暖かな光がカーテンから差し込み眠くなる午後0時。
もうすっかり馴染んでいる。
「散歩行くけど、田中さんどーする?」
暖かい窓辺で、うとうと船を漕ぐ田中さんに声をかける。
あまり外に出ないようなので、前に散歩に連れ出した時よほど楽しかったのか、帰ってきてから興奮したように話していたので、散歩に行く時は声をかけるようにしている。
「んや、今日はいいや。嬢ちゃん一人で行ってきてくれ」
「りょーかい」
めずらしい。大体いつも着いてくるのに。
毎回ではないが、今日はなんだか様子が違った。何かあったのだろうか。
、、、小さいおじさんに悩みなんてあるのか?
食べるものがないとか?寝るとこないとか?
いや、どっちもあるな。どうしたんだろう?
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