1人が本棚に入れています
本棚に追加
第2話 共通者
「ねぇ、友達になってよ。」
葉珠が来てから1週間が経った。
それまではクラスメイトからの質問攻め。まあ、そのおかげで友達はできたんじゃないか?
そう思っていた。なのに私のところに来た
「私とか?」
「君以外誰がいるの?」
葉珠は首を傾げる
確かに、私の席の周りには葉珠以外誰もいない。転校生ブームも終わり、もういつも通りの日常となっていた。
「僕の友達第1号になってよ」
「あんた友達いないの?」
「うん。僕、共通の趣味を持つ人とかいないから、1人なの」
「ぼっちか」
「君もでしょ」
…ブーメランだったわ
「名前は?」
「…乙姫」
「よろしくね」
私は強制的に葉珠の友達とさせられた__
最初のコメントを投稿しよう!