それでも俺は

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おまけ 「じゃあ、大和君の手を撫で回したり、妙に距離が近かったのは何で?」 「酒癖の悪さと、弱さと、あの人酔うとパーソナルスペースの概念が無いんですよ。ただ、素面でも姉ちゃんとは顔を合わせても全身を真っ赤にさせてモジモジするだけなんですよね」 「あいつの弱点は茜なのか…」 後日BAR雑草にて 「よく来たな、湯沢よ。今日はいいモノを見せてやる」 「何でしょう。なかなか忙しいんですよ、!」 「これが結婚式の時。次が毅、息子の七五三。最後が息子の入学式。見られて嬉しいだろう?」 「あ、茜さん…」 精神的なショックを湯沢にお返しするため、わざわざ自宅から家族写真を持ってきた。 歯を食いしばっている様子を見ると、十分に効果はあったようだ。 と、同時に大和にもほんの少しダメージを与えたのには崇は気付かなかったようだ。 おわり
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