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大和君は俺らの様子を見て苦笑いをしつつ毅にはジュースを、俺にはビールを出し、
「さて、夜ご飯は何食べたいかな?」
「大和君、オムライスが食べたい!ケチャップで絵が書いてあるの」
毅が身を乗り出して興奮している。
それぐらい大和君の手料理は美味いのだ。
「分かった、張り切って書くね。崇さんもオムライスいかがですか?」
「俺も食べるよ。愛のメッセー「承知しました!」お願いね…」
大和君は照れたように落ち着き無くキッチンへと行ってしまった。
「父さん、大和君のオムライス楽しみだね」
「そうだな。大和君美味しいもんね…」
「大和君が作るものがでしょー?」
可愛い息子、毅の頭をグチャグチャと撫で、親子のスキンシップを図る。
「随分楽しそうですね…」
だから、こいつが隣に座っていたことなど頭からすっかり抜けていた。
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