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「崇さん、湯沢先輩が…」
「えっ?」
店に戻ってきた大和君は首をひねり、何か考え込んでいる。
「普通に帰っていったんです」
「それが何かおかしいのか?」
「えぇ、いつもなら人にからんだりして大迷惑なんですけど…」
グラスを片付けながら、不思議だなぁと呟いている。
一つ思い当たるとすれば…
「大和君ごちそうさま!すごくおいしかったよ。……何?父さん」
無邪気なように見えて実はそうじゃない気がする自分の息子が少し恐いと思った。
《END》
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