美味しいよ、すごく

5/9
前へ
/72ページ
次へ
「さぁ、今から二人の時間だね」 食事と風呂も終わり、ここからは俺にとって待ちに待った時間だ。 毅は既に夢の中。眠りが深く朝まで起きない。 「そんな大げさな…けど、崇さんとこうして過ごす夜は久々なので興奮してます」 二人して濡れた髪のまま、キングサイズのベッドに腰掛け見つめ合う。 そして自然に重なる唇。 お互いの口内を出入りする舌を吸い上げるだけで、甘美な味覚が全身に広がっていくようだ。 「大和君…」 唇だけでは物足りなく、肩を押してベッドに寝かせる。 パジャマのズボンを下ろすと、既に下着を押し上げて形を変えたモノを確認できた。 「待っ…崇さ…」 制止する声も聞かず、下着越しに銜えれば先端から苦い汁が滲み出てくる。 舌を往復させ、そこばかり集中的に弄れば大和君から頬を撫でられ止められた。 「このままじゃ…イっちゃうんで…」 「いいよ、出せば」 少し頬が赤くなっている大和君を見つめ、その間に手は休ませることなく下着を脱がせた。 そして目の前に現れた、濡れている大和君自身を頬張る。 かなりのボリュームがあるため歯が当たらないように唇で扱き、裏筋からカリまでを丁寧に舌を添わせた。 何度も何度も頭を上下に動かし、 「た…崇さん…ッ!」 「んっ……ッ」 指を使って嚢を撫で回した途端、俺の口の中にどろりとした精液が流れ込む。 それをゆっくりと飲み干し、 「美味しかったよ、すごく」 唇を舐めて言えば、今度は大和君が俺の腕を掴みベッドへと押し付けられた。
/72ページ

最初のコメントを投稿しよう!

57人が本棚に入れています
本棚に追加