香子お嬢様、滝の森学園に入られる

12/12
前へ
/120ページ
次へ
 以前は両親が友人付き合いに口出ししてきて、息が詰まる思いでいた。  「ええ、大丈夫ですよ。だって孫の青春を邪魔するお父様とお母様が異常なのですから」  「そうだ。安心なさい」  おじいちゃまおばあちゃまの言葉に私は心が踊る。    ――私は私。今までのようにはいはい言うこと聞く人にはもうならない。  滝の森学園で新しい自分を見つけ出すのだから。
/120ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加