ハンバーグの秘密

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事件が起こり始めたのは、この喫煙所を作ってからのことらしい。    ここは元々前のオーナーが使っていた冷蔵倉庫だったそうだが、壊れていたため改築して喫煙所にしたんだとか。    喫煙所にしてから数日が過ぎたある日、アルバイトで来ていた十代の青年が急に寒いと体を震わせながら店長に訴えてきた。店長は彼の身体に触れると氷のように冷たくなっていたことに驚き、すぐその青年に帰るよう促したが、青年は少し休ましてもらえれば大丈夫です。と、言った。それならと、店長は暖房をつけ喫煙所で休むように指示をすると仕事に戻った。    その後店長は時間を作り、青年の様子を見に喫煙所に向かうと、ソファで横になっていたはずの青年の姿は消えていた。やっぱりえらくなって帰ったのか?無駄で帰るような青年ではないと気になりつつも、その日は店を閉め帰宅することにした。  次の日、青年の親から連絡がきたのだ。その内容はアルバイトから息子が帰っていないという電話だった。店長は青年の使用していたロッカーを調べた。するとあったのだ。私物も私服も全てそのままになっていたのだ。    青年はその日を最後に行方を眩ませてしまったという。    ただおかしいのはそれだけではなかった。青年が消息を消してから喫煙所に異臭が充満するようになったのだ。
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