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【 第2話: お兄ちゃん、気持ちいい? 】
私は、こっそりかわいい猫ちゃんの耳かきを自宅から持参していた。
この猫ちゃん耳かきで、お兄ちゃんの耳をコチョコチョしちゃうのだ。
「ねぇ、お兄ちゃん。耳かき持って来たから、耳コチョコチョしてあげる♪」
「いいよ。そんなの自分でやるよ」
「ダメだよ~。お兄ちゃんは私の彼氏なんだから、ふたりで仲良く耳コチョコチョするんだよ!」
「だから、俺の彼女役はもう終わってるから……」
右手に猫ちゃん耳かきを持ち、得意の猫ちゃんの手で顔の前にグーを作り、首を斜めに傾けて猫ちゃんポーズでアピールする。
「昔みたいに、仲良く耳コチョコチョしよ♪ ねっ! お兄ちゃん♪」
お兄ちゃんは呆れた様子。
でも、観念したみたい。素直に私の要求に応じる。
「どーすりゃ、いいんだ……」
「私の膝の上に、頭を乗せるニャン♪」
「こうか」
「そうだニャン♪」
お兄ちゃんが、正座した私の膝の上に頭を乗せてくる。
私は、急に我に返り、胸がドキドキし始めた。
(お兄ちゃんがすぐ近くにいる……)
膝の上で、目を瞑っているお兄ちゃんの横顔は、惚れ惚れしてしまう。
軽く巻いた少し茶色がかった黒髪、肌は白く、どうしてこんなにも艶がいいんだろう……。
耳の形もとてもかっこいい車の流線型?っていうやつみたい……。
そしていよいよ、猫ちゃん耳かきをお兄ちゃんの耳の穴に初ダイブさせる……。
GO!
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