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第二章~4~
~風竜・翠の場合~
しんと静まった部屋。
そこに立つは風竜の翠。
響に付き従う、おっとりとした竜の娘。
じきに来る人化の儀式に備え、1人で修行をしている。
だが、なかなかコツが掴めず四苦八苦していた。
翠「……はぁ。やはり出来ませんねぇ。」
思わず出るため息に苦笑する翠。
この部屋の主である響は所用の為に外出中。
この時とばかりに練習をするのだがコツを聞く相手もおらず苦悶の表情を浮かべていた。
翠「やはりこれは黄さんにお聞きした方がいいかもしれませんねぇ」
紅と時を同じくして黄の部屋に向かいふわふわと向かった。
その途中、用事を済ませて自室に戻らんとする己の主とすれ違った。
響「おや、翠。このような時刻にどちらに?」
翠「えっとぉ黄さんにお聞きしたい事がありましてぇ」
響「そうですか。なるべく早めに戻るのですよ?もう遅い時間ですからね」
翠「わかりましたぁ。行ってきますねぇ」
響(人化の儀式…ね…)
ー続くー
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