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第三章~8~
そして里を出る日を迎えた。
來「…では出立します。」
長「うむ。よろしく頼むぞ。」
6人「御意」
長の言葉に返事をし、里の者達に見送られながら6人と6匹の竜は旅立つ。
必ず帰る。
必ず姫を連れて、もう一度この里に、この故郷に皆で帰ってくる。
この先何が起きても、自分たちの身に何があろうとも。
必ず姫を。仲間達を。
無事にこの月影の里に帰す。ただそれだけを胸に秘め、今はただ先へと歩みを進める。
長「…必ず姫を含めた全員で、無事に帰るのだ。皆待っておるぞ」
その言葉を聞いたのは喧騒の中を緩やかに流れる爽やかな風だけ。
ー続くー
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