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第四章~2~
刹「…ったく。どこ行ったんだよ…」
響「これだから猪突猛進男は嫌なんですよね~」
一方、取り残された一行は、はぐれた煉と紅を探しながら街に向かい前進中。
辺りには嫌な空気が流れている為、早々に2人(1人と1匹?)を見つけて街に着きたい。
そうは思っていても、そう簡単に一筋縄では行かないのがこの面子である。
翠「…紅くん…」
碧「…くそっ。俺も行きゃ良かったぜ…」
黄金「あら、碧が行っても足手まといになるだけですわよ~」
碧「んだとこら!」
黄「…少し落ち着け」
黄の静かだが少し圧のある一声がかかり、すぐさま大人しくなる竜達。
嫌な気配が自分達を取り囲んでいる事にいち早く気付き警戒態勢を取る黄に続き、他の面々もそれぞれ警戒及び迎撃態勢を取り始めた。
あれから数刻は過ぎただろうか。
未だ気配はするが一向に仕掛けてくるような動きは見られない。向こうもこちらを警戒しているということなのだろう。
警戒態勢を解きこそはしないものの皆の緊張の糸がふつりと切れそうになった、その瞬間。
ガサガサガサッ
ものすごいスピードでこちらへと近づいてくる複数の足音。
その足音が近くなるにつれ聞こえてくる2つの悲鳴。
煉&紅「「ぎゃぁああああああッッ!!!!」」
皆「!?」
突如聞こえてきた悲鳴が、先程探していた2人のものだと気づいた時。
その場には崩れ落ちた皆の姿があった。
(脱力感で)
ー続くー
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