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第四章~3~
煉と紅が引き連れてきた竜を何とか退け、只今その場は説教タイムに突入した。
正座させられしゅんとする1人と1匹を前に、それぞれ5人と5匹が異なった表情でそれを見下ろす光景は、傍から見ればさぞかし異様に映ることだろう。
煉・紅「「ごめんなさい…」」
刹「それは何についての謝罪だ?」
煉「…勝手に突っ走った事です…」
響「おや。分かってやっていたんですね。」
煉「…っ。」
図星のため返す言葉もなくただ顔を俯かせる煉と。
黄金「こうなると分かっていてなぜ止めなかったんですの。」
紅「…はい」
碧「あ゙?返事だけじゃわかんねェだろ。」
紅「……ごめんなさい。」
同じく正論を突きつけられしゅんとする紅。
こういう時には必ず味方をするはずの翠も、今回ばかりは味方になれずずっと不安そうな顔で紅を見ていた。その顔は心配もあるがやはり怒りがうっすらと滲んでいた。
ー続くー
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