第四章~6~

3/4

6人が本棚に入れています
本棚に追加
/43ページ
槐「…貴方様の復活を心よりお待ち申し上げておりましたわぁ…」 桜雅の頭を撫でていた手を止め、槐のいる方へと視線を向けながら、かけられた声に言葉を返す幼女。いや、ここではこの者らを総べる〝主(アルジ)〟としておくか。 主「うむ。そういえば、妾を見つけてくれたのはそなたら2人だと言うのは、こやつの中から見ていて知っておったぞ。よくぞ妾を見つけてくれたのう。礼を言うのじゃ。槐」 槐「貴方様のおそばに一番に駆けつけるのはもちろんこのアタシですわぁ!」 ?「っは。たまたまだろ。」 槐「お黙り!」 主「ふふ。もちろん、そなたもだ。梅香(バイコウ)」 梅「あ、あたしは別に…」 槐「あらぁ?梅香ったら、照れてるのかしらぁ?」 梅「う、うるさいぞっ!」 ぎゃいのぎゃいのと騒ぐ大人の2人を微笑みを浮かべながら眺める幼女…。やはりこの場は混沌を極めているとしか言い表せない。
/43ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加