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閑話休題
ー月の力ー
月は力のある者全てにとって特別なものである。
そこに善悪の差などなく、平等に力を与える月は誰にとってもありがたい存在であり、信仰の対象となり得る場合もある。
満月になるとその力の恩恵は増大する。そしてその力を善なる者は皆の為に振るい、悪しき者は己の欲の為に力を振るう。
また逆に、新月は忌み嫌われる存在。月の力に頼るものにとっては、その力の恩恵を失うという最悪の日となるからだ。
だが、この新月の日だけは悪しき者共も例外無く力を失うため、なりを潜めて大人しくしているという。
これにより月は、この世界に住まう全ての者達にとってはとても重要なものなのである。
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