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第一章～6～
侍女②「ひ゛め゛さ゛ま゛ぁ゛あﾞあﾞあﾞあﾞあﾞ(大号泣」
紗「こ゛め゛ん゛な゛さ゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛(大号泣」
姫と來都を乗せた黄が城の中庭に降り立ったその瞬間。
通りがかった兵士に見つかり、報告を受け安心感から再び大号泣の侍女②と、無事帰宅した事で黄から落ちた恐怖が蘇った姫が大号泣しながら抱き合っている事により、中庭は混沌と化していた。
來(…カオス)
黄(苦笑)
その場から少し離れた場所で佇む1人と1匹。
來都はここまで大騒ぎになっているとは思っていなかった。
城を出る時にきちんと姫付きの侍女に声をかけておいたからだ。
尚、声をかけられた侍女は号泣している侍女とは別の人で、声をかけられた事を忘れていたらしいとの事。
黄「…次からは声掛けの他に書置きも残した方がいいかと」
來「…あぁ」
それ以前に、姫の脱走癖をどうにか出来ればいいのだが、なかなかにお転婆に育ったおかげで皆が毎回手を焼いているのだ。
その時。ふと何かの気配を察知したのか黄が
空を仰ぎ見る。
黄「……」
來(…何か…ありそうだな…)
果たしてその予感は吉と出るか凶と出るか。
それは誰にも分からない。
ー続くー
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