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ララが此方に気を向けている時後ろから投げ落とされた『勇者』がリングに戻ってララに飛びかかって来たわ!大変!
でもすかさずかわしたと思ったら即回り込んで『ジャーマン・スープレックス』を『勇者』にかけたわ!流石ね!
アイラ!アイラ!と歓声もあちこちから響き渡るわ。
「サンドラ!」
後ろから声が...ジュリオお兄様だわ!
「きっとララが王都に居るって聞いてたから、やっぱりここに居たか...」
ジュリオお兄様は今、学園を卒業後、義父の宰相のお仕事を手伝っているのよ。
でわたくしは学園を卒業後直ぐに結婚する事が決まっているの、もちろんジュリオお兄様...今はジュリアーノ様ね。
「ふふ...だってララとはお友達ですもの!」
「アレクサンドラ様ぁ!あ!元旦那様も!」
ララがマスクを外してガウンを羽織ってやって来たわ。
「あいも変わらずだなぁ...」
とジュリオお兄様ははぁ、とララを見てため息をつく。
「そんな事言ってまたアレクサンドラ様を監禁しようとしたら私がぶち倒しますよ!」
「もうその必要は無いが...」
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