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懐かしい夢から覚める...
きっとずっと泣き続けて疲れて眠ってしまったみたいね...ああ目が腫れてしまったかも...
でもいいわ...いっそ醜くなって、商品価値が無くなってしまった方が、攫った相手とってせめてもの反撃になるのなら...
それならいっそ自害したほうがいいのかも...この身が汚されるくらいなら...
綺麗な思い出のまま死んでしまった方が、幸せよね。
でも刃物や代わりになる物は無いのよね...この鎖で首吊りしようかしら...
そう思って金でできた細い鎖を手に取る。
「本当に悪趣味...嫌だわ...」
そう思って首に鎖を巻きつけて、どこか引っ掛ける所を探して歩き回る...するとまたメイドが部屋に入ってきたわ!
「何をしてらっしゃるのですか!」
「わたくし身を汚される前に自害するのよ!邪魔しないで!!!」
「死んではダメです!アレクサンドラ様をお守りする為に旦那様はアレクサンドラ様を隠していらっしゃるんです!あの馬鹿王子や淫魔の魔の手からお救いするためなんです!」
「ええっ!」
なんか初耳な話が出てきたわ!
「ちゃんと時が来たら、ここからお出ししますから...お父様とお母様にも会う事も出来るようになりますからね」
「ほんとう?」
「なんならこの鎖、外してあげますし!」
と言ってそのメイドが「ふん!」と言って金の鎖を引きちぎっちゃったわ!ええええ!
試しに引っ張って見たけど、そんな引きちぎれる物じゃ無いわ...ってこのメイド一体何者なの????
でも足枷だけは外せないからそのままに...囚われの身はそのままだし、むしろメイドがあんな強いんじゃあ、自害も脱走も無駄なんじゃ...と思い始めたわ...とほほ
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