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仕方なく速攻作られた豪奢な紫色のドレスを着て日中は生活する様になったもののまぁ対して変わらない生活...流石に飽きてきた頃だったわ。
「閉じこもる生活ももう嫌だわ...」
そうため息を吐く...
「アレクサンドラ様!ピクニック行きましょう!」
そんなタイミングでまたまたメイドがやってきたわ!ピクニック???
なんだか大きなバスケットを片手に張り切ってるわ!
「え???外出られるの???」
「ええ!まぁお屋敷の庭の中でですが!」
と言われて速攻着替えさせられて動き易いワンピース(これも何故か紫色)にさせられてそのまま外へ!
ってこのお屋敷どんな広さなのかしら???わたくしの領地にあるお屋敷より大きいわ!
本当にここって何処なのかしら...
そんな感じでお庭に出たのだけど...何この広い庭園は!
色とりどりの花が咲き乱れてるし大きな噴水あるしただの貴族の屋敷じゃないわ???
「ここ綺麗ですよね!旦那様はまだアレクサンドラ様を外に出したく無い様でしたがずーっとあの部屋に閉じこもるのも可哀想だと思って抗議したら庭園ならって言ってくださったので!」
と言って庭園の東屋まで到着したら、そこに設置されているテーブルの上にバスケットを開けてサンドイッチやら果実水やらいろいろ広げていくわ。
「さぁさぁ腕によりをかけて作りましたのでお食べ下さいませ!」
メイドの作ったサンドイッチはとっても美味しかったし、庭園は綺麗だったけど私達以外誰も居ない...いいえ虫や鳥すらいないのが不思議というか不気味な感じ...
「ここすごい庭園だけど庭師の方の姿とか全く見えないわね...」
そう呟くとぴくりとメイドの肩が動くわ...
「ただ今の時間仕事していないだけですよ!」
そう言って果実水を勧めてくるけど...何か秘密があるのかしら...むむ...
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