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ちなみにこの後お屋敷内や庭園ならメイドが一緒なら出歩くのも良いと許可が貰えたみたいね...
ゴロゴロしてたら体力も落ちるでしょうから運動のつもりであちこち歩き回る事にしたのだけど...全く誰にもすれ違う事が無いわ...
「誰も居ないのねぇ...」
そう呟くとメイドが「全く旦那様は想像力に欠けるんだから」と呟くけど...なんなのかしらね...
それと外に出ても何というか空の色が薄らぼんやりしていて紫色ようなピンク色のようなそんな感じだしなんだか不思議。
それと逃げようにも外の庭園もすごい広いからそこから逃げるのも何だか難しいみたいよね。
「ねぇ...いつになったら元の生活に戻れるのかしら...」
「そうですね...もうすぐ佳境だ!って旦那様が言ってましたが...」
「佳境???」
「ええ!全てが終わればアレクサンドラ様も自由になりますよ!」
「一体何があるの?そういえば前に淫魔がどうとか言ってたけど?」
「ううう...そうですね...そろそろ真実話すべきだとは思うのですが、ちょっと待ってて下さいませ!」
と言ってメイドが天井に顔を向ける。
「旦那様!もう話しますよ!!ん???まだダメ???ダメじゃないです!アレクサンドラ様だって限界なんですよ!ん???はいはい...じゃあそこまでなら...」
って話をしてるけどなんなのかしら???
「旦那様から一部許可出ましたのでお話しましょうか...信じられない話だとは思いますが...」
とメイドが顔を隠していたベールを取ってこちらに顔を向けて真剣な声で話始める。
まさかその顔は小動物のような可愛らしい水色の瞳と明るいピンク色の髪...あの男爵令嬢の『ララ』の顔...でも知ってるララとは目付きが全く違っていたわ...
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