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想起
電車の中で白いどろりとした粘り気のある液体を、発射する気はない。俺が感じる楽しみは、膨張して硬くなっていく時と、発射ギリギリの所で、先端に痛みを伴う心地よさからくる感覚にあるのだ。
発射してしまったら、虚しさしか残らないからな。
ただ、彼女の生脚をもう少し見続けていたら、いってしまうかもしれない。
だからと言って、脚だけで、反応している訳ではない。彼女自体が可愛い存在だから、いけるのだ。そう言う意味では、全体を見て、反応をしているのかもしれないが、全体を見ているようで、見ていない。そんな不思議な感覚でもある。
彼女があの駅で降りてくれるお陰で、自分の納得のいくシチュエーションで楽しみを堪能することが出来ているのかもしれない。
だが、この楽しみを堪能できるのは秋までだ。冬になったら、無理だろう。流石に厚めのタイツをはくに決まっている。薄いストッキングではないだろう。
薄いストッキングなら、俺の感覚は反応する。しかし、薄くても、黒のストッキングには反応をしない。自分でもよく分からない感覚だ。
冬は、頭の中にイメージをして楽しむしかない。春から秋にかけて視覚を使って得た記憶を、脳内でしっかりとイメージ化できるようにするためにも、この時期に見られる貴重なものは、しっかりと記憶の中に叩き込んでおかなければならないのだ。
本来の楽しみを味わえるのは、季節限定と言う事になる。
俺がこんな感覚を楽しむようになったのは、いつ頃なのだろうか。以前は、普通にアダルトビデオを見て、普通に自慰行為に耽っていた。
それこそ、遠慮なしに発射していた。
そんな行為を繰り返していた時期でも、女性の脚に惹かれる時はあったような気がするが、ここまで本格的に魅せられてはいない。アソコがピクリと反応したことは、あったかもしれないが。
自分の過去を振り返ってみる。何となくだが、思いつく節はある。
あのアダルトビデオを見た時から、変わっていった。いや、一気に大きな変化を遂げたような気がした。
今でも内容はしっかりと覚えているし、内容を頭の中に浮かべると、アソコが反応をするからだ。
確か、内容はこんな感じだったような気がする。
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